FLV・リーグ規約

FLV・リーグ規程

(チャンピオンシップシリーズ編)

第1章 競技規程

第1節 競技会形式

 

 第1条【形式概要】

競技会形式は、レベル別のDivision(以下「Div」という。)制とし、競技力上位よりチャンピオンズDiv、マスターズDiv、チャレンジャーズDivとする。

 

第2条【チャンピオンズDiv

リーグ戦・トーナメント戦形式を基本とする。参加クラブはチャンピオンズDiv昇格権、チャンピオンズDiv特別推薦権、チャンピオンズDiv在籍権を有するクラブで構成される。成績上位クラブには、次年度チャンピオンズDiv在籍権が付与される。

 

第3条【マスターズDiv】  

マスターズDiv昇格権を有するクラブで構成される。成績上位クラブには、当該年度チャンピオンズDiv昇格権が付与される。

 

第4条【チャレンジャーズDiv

リーグ戦形式を基本とし、第23条を満たすクラブで構成される。成績上位クラブには、当該年度マスターズDiv昇格権が付与される。

 

第2節 競技規則

 

第5条【規則概要】

試合は原則として公益財団法人日本バレーボール協会(以下「JVA」という。)の競技規則に従って実施するものとする。ただし、一部FLV事務局が特別に定めた競技規則を適用することがある。

 

第6条【試合形式】

(1)25点3セットマッチ形式3セット目は15点先取とする。なお全セット2点差以上つくまで行うものとする。

(2)25点2セットマッチ形式2セット打ち切りで行い、全セット25点で2点差以上つくまで行うものとする。

(3)21点2セットマッチ形式2セット打ち切りで行い、全セット21点で2点差以上つくまで行うものとする。

(4)その他、開催地域の状況及び参加クラブの競技力に応じて、興奮と交流を堪能できる独自の試合形式を行うものとする。

 

第7条【公式練習時間】

公式練習は合同5分とする。ただし、当日の初戦となるクラブがある場合は合同10分とする。なお、両クラブの合意があれば個別に公式練習を行ってもよい。ただし、個別で行う際はそれぞれ2分30秒(初戦のクラブは5分)とする。

 

第8条【試合間の時間】

試合間は原則5分とし、連続試合となるクラブがある場合は10分とする。なお抽選会等が間に入る場合にはこの限りではない。

 

第9条【順位決定方法】

(1)25点3セットマッチ形式の場合リーグ戦における順位決定方法は、勝数、セット率、得点率の順に決定する。セット率は「勝セット数÷負セット数」、得点率は「総得点÷総失点」とし、小数点第二位以下は切り捨てる。なお、これらがすべて同値である際には直接対決で勝利したクラブを上位とする。

(2)25点2セットマッチ形式及び21点2セットマッチ形式の場合リーグ戦における順位決定方法は、勝ち点、セット率、得点率の順に決定する。勝ち点は、1試合において2セット取得した場合には3点、1セットのみ取得の場合には1点、セット取得なしの場合には0点とする。なお、セット率は(1)と同様とするが、得点率は、小数点以下切り捨ては行わない。

(3)その他、リーグディレクターの判断により最高の興奮が得られると判断した場合は、順位決定方法を別に定める。

 

第10条【競技場及びチームベンチ】

サービスゾーン及び競技エリア間に十分なスペースを確保できる競技場とする。競技エリア間に十分なスペースが確保されない場合には、チームベンチの位置はサービスゾーン後方とする。

 

第11条【大会遅刻】

当日、指定時刻までに受付を完了できないクラブは、原則として出場辞退とみなす。なお、出場辞退となったクラブの大会登録料は原則として返還しないものとする。

 

第12条【試合遅延】

プロトコール開始後、15分を過ぎてもクラブが揃わない場合には1セット終了となり、20分を過ぎた時点で試合中止措置を執行する。ただし、プロトコール開始後15分以内にクラブがそろった場合、当該クラブの公式練習を行うことなく、直ちに試合を開始するものとする。

 

第13条【試合中止・中断措置と決定】

試合中止・中断措置とは、一方のクラブの責に帰すべき事由により生じる事態のことを指す。主な事例としてはクラブの遅刻や辞退、怪我による試合続行不能等が挙げられる。その意思決定は、FLV事務局が当該試合主審、会場審判長及びクラブ代表者と協議の上、リーグディレクターの承認を得た上で決定する。

 

第14条【試合中止及び中断に伴う敗戦措置】

帰責事由の場合、試合開始前であれば不戦勝(または不戦敗)とし、セットカウントは2-0(または0-2)とする。この場合、その試合の得失点はゼロとする。試合途中であれば、すでに完了したセットのスコアは反映させ、未完了のセットを不戦勝(または不戦敗)とする。したがって1セット目を取得したクラブが途中で棄権した場合、その後のセットカウントは1-2とする。1セット目の得失点差は反映されるが2セット目以降の得失点は両クラブ共にゼロとする。

 

第15条【不可抗力による競技会開催時間の遅延または不能・中断・中止】

本競技会が悪天候、地震等の天災地変や政治・刑事等社会上の諸事、これらに準ずる、またはこれらに代わる不可抗力により開催時間の遅延または開催不能・中断・中止となった場合には、その競技方法及び勝敗決定方法はFLV事務局が決定する。またその際の大会登録料は原則として返還しないものとする。

 

第16条【公式試合球】

公式試合球は、JVA公認球でFLV事務局が指定したものを使用する。

 

第3節 ベンチ規定

 

第17条【ファミリー】

選手の家族や応援者をファミリーとし、クラブの申請とFLV事務局の承認を以ってベンチ入りを許可するものとする。

 

第18条【ファミリー遵守事項】

ファミリーは以下5つの要件を守らなければならない。

(1)プレーの妨げにならない程度の人数であること。

(2)節度ある応援を元気に楽しく行うこと。

(3)裸足は禁止とし、屋内履物を必ず着用すること。但し服装は運動に適したものでなくてもよい。

(4)流れ球等で怪我を負った際の責任は各自で負うことを認識すること。

(5)指定のバッジを必ず着用すること。

なお、(3)~(5)はクラブスタッフの遵守事項でもある。

 

第4節 ユニフォーム規定

 

第19条【クラブの義務】

(1)選手、クラブで統一されたユニフォームを上下で着用しなければならない。

(2)ユニフォームには2桁以下の選手番号が明確に表示されていなければならない。

(3)ユニフォームに記載されるクラブ名が、あらかじめ登録されたクラブ名と明らかに異なる場合、そのユニフォームの使用は認められない。

(4)リベロは、クラブの他の競技者と明確に判別できる対照的な色のユニフォームを着用しなければならない。

 

第20条【型】

国際バレーボール連盟(FIVB)の規程を原則とする。クラブ全員が同じスタイルのものを着用する。

 

第21条【スパッツ及びアンダーシャツ】

ユニフォームの下からハイネック・スパッツ等が露出することは原則不可とする。審判がユニフォームの統一性を著しく乱すと判断し、指導をした場合には速やかにその指示に従わなければならない。

 

第2章 参加・登録規程

 

第1節 クラブ参加規定

 

第22条【大会参加資格】

(1)高校生以上の男子または女子で構成されたクラブで、各Div参加資格を満したクラブ。

(2)バレーボールを全身全霊、全力で楽しめるバレーボールマンシップ溢れる紳士及び淑女な最後まで戦い抜くことが出来るクラブであり、規定の登録料及び参加料を納付したクラブ。

(3)FLV事務局のカメラマン及びFLV事務局が認めたカメラマンが撮影した写真・動画の権利については、FLV事務局に帰属することを承認したクラブ。

 

第23条【チャレンジャーズDiv参加資格】

フリーエントリー制とし、1クラブにつき複数大会にエントリーすることが出来る。

 

第24条【マスターズDiv参加資格】

(1)チャレンジャーズDiv成績上位クラブ(昇格権保有クラブ)

(2)チャンピオンズDiv昇格権を有しないクラブ。

(3)第28条【1】に準拠するクラブ(マスターズDiv推薦権保有クラブ)

 

第25条【チャンピオンズDiv参加資格】

(1)マスターズDiv成績上位クラブ(昇格権保有クラブ)

(2)前年度実績により既に出場決定しているクラブ(在籍権保有クラブ)

(3)第28条【2】に準拠するクラブ(推薦権保有クラブ)

 

第26条【昇格権】

上位Divへ昇格出場することのできる権利であり、下位のDivでの成績上位クラブに付与される権利である。この権利付与対象となるクラブ数等に関する詳細規定は毎年の総参加クラブ数に応じてその都度決定される。

 

第27条【在籍権】

各Divに在籍することのできる権利である。チャンピオンズDivへの在籍権は当該シーズンチャンピオンズDiv成績上位クラブに付与される。この権利付与対象となるクラブ数等に関する詳細は毎年の総参加クラブ数に応じてFLV事務局がその都度決定するものとする。

 

第28条【推薦権】

自己推薦或いはFLVによる推薦を受けて参加することのできる権利で、マスターズDivision関東場所及びチャンピオンズDivisionにて適用される権利。

【1】マスターズDivision関東場所

当該シーズンにおいて、FLVの定める基準を満たす競技実績を有し、FLV事務局に承認されたうえで、出場することのできる権利であり、下記基準のうち、いずれかを満たしたクラブを対象とする。

(1)日本バレーボール協会主催全日本6人制バレーボールクラブカップ選手権大会へ出場したクラブであること。

(2)日本バレーボール協会主催天皇杯全日本バレーボール選手権大会ブロックラウンドへ出場したクラブであること。

(3)日本バレーボール協会主催全日本6人制バレーボールリーグ実業団総合優勝大会東西決勝リーグに出場したクラブであること。

(4)新日本スポーツ連盟主催全国スポーツ祭典6人制バレーボール大会に出場したクラブであること。

(5)上記(1)~(4)以外の競技会にて、上記同等の競技レベルを有するとFLV事務局が判断する競技会で優秀な成績を残したクラブ。又は、FLV事務局がNice Guy! Good Team! Great Performance!と、感銘を受け認定したクラブ。

 

【2】チャンピオンズDivision

当該シーズンにおいて、FLVの定める基準を満たす競技実績を有し、FLV事務局に承認されたうえで、出場することのできる権利であり、下記基準のうち、いずれかを満たしたクラブを対象とする。

(1)日本バレーボール協会主催全日本6人制バレーボールクラブカップ選手権大会におけるベスト8以上の成績を有するクラブであること。

(2)日本バレーボール協会主催天皇杯全日本バレーボール選手権大会ファイナルラウンドにおけるベスト16以上の成績を有するクラブであること。

(3)日本バレーボール協会主催全日本6人制バレーボール実業団選抜総合優勝大会におけるベスト8以上の成績を有するクラブであること。

(4)新日本スポーツ連盟主催全国スポーツ祭典6人制バレーボール大会におけるベスト4以上の成績を有するクラブであること。

(5)上記(1)〜(4)以外の競技会にて、上記同等の競技レベルを有するとFLV事務局が判断する競技会で優秀な成績を残したクラブ。又は、FLV事務局がNice Guy! Good Team! Great Performance!と、感銘を受け認定したクラブを対象とする。

 

第29条【権利の維持】

(1)既に在籍権及び推薦出場権を有するクラブは、その権利を維持しつつチャレンジャーズDivにのみ参加することが認められる。

(2)在籍権及び推薦出場権を有するクラブがリーグ前後に関わらず解散をした場合には、その権利は全てFLV事務局に返還されるものとする。

(3)在籍権及び推薦出場権を有するクラブが当該クラブシーズンの登録完了後にクラブ名を変更することは原則として認めない。ただし、シーズン登録前にクラブ名変更を申し出た場合の認可如何は、事情聴取の上、FLV事務局が一定の判定基準に照合して最終決定するものとする。

(4)在籍権及び推薦出場権を有するクラブが上記(3)の内容を満たしクラブ名の変更を行った場合、次年度のクラブ名の再変更は認めないものとする。

(5)第15条の規定により本競技会が開催不能・中断・中止になった場合、行使することができなかった在籍権及び推薦出場権は次年度以降に開催された競技会に繰り越されるものとする。  

 

第30条【権利の辞退】

(1)チャレンジャーズDiv

マスターズDiv昇格権を獲得したクラブがマスターズDiv出場辞退を申し出た場合、その権利は一度FLV事務局に返還するものとする。なお、マスターズDiv昇格権は当該シーズンのみ有効な権利であり、次年度には付与されないものとする。

(2)マスターズDiv

チャンピオンズDiv昇格権を獲得したクラブがチャンピオンズDiv出場辞退を申し出た場合、その権利は一度FLV事務局に返還するものとし、チャンピオンズDiv出場をかけた試合の結果のなかで最上位クラブにそれを付与する。

(3)チャンピオンズDiv

各クラブが獲得したチャンピオンズDiv在籍権を次年度大会において行使するかどうかは各クラブの裁量に委ねるものとし、放棄する際にはFLV事務局に返還するものとする。

 

第2節 選手登録規定

 

第31条【クラブ構成】

1クラブの大会選手登録は、チャレンジャーズDiv及びマスターズDivでは24名まで、チャンピオンズDivでは上限なく申し込むことができる。各Divにおける試合ごとの選手登録は、リベロ2名を含む14名までとし、1クラブは、監督・コーチ・マネージャー各1名と有効に登録された選手14名の最大17名をベンチ入りのメンバーに登録できる。

 

第32条【登録の義務】

マスターズDivision及びチャンピオンズDivision参加クラブは、この規定の定めるところにより、クラブ構成員をFLV事務局に登録しなければならない。なお、登録はFLV公式WEB上にて公開された時点で登録完了となる。但しマスターズDivisionについては、開催地主催団体の方針により、この限りではない。

 

第33条【登録の方法】

登録は、各参加クラブにおいて、FLV選手登録票に必要事項を記載し、定められた期日までにFLV事務局に届け出るものとする。なお、登録の変更(追加・抹消)は第35条に準ずる。

 

第34条【重複登録】

選手の重複登録は原則禁止とし、選手登録は1Divにつき1クラブとする。ただし、チャレンジャーズDiv、マスターズDivは日程が異なれば複数クラブへの登録を可能とする。これを逸脱した形で、1名が2以上のクラブへ登録することは、一切認めない。

 

第35条【登録の変更】

(1)参加クラブは、その登録構成員に追加・抹消等の変更がある場合は速やかにFLV事務局に変更届および正式なFLV選手登録票を提出しなければならない。

(2)追加・抹消の届け出は原則として大会当日14日前までにFLV事務局に届け出なければならない。受理及び登録はFLV公式WEB上にて公開された時点で完了となる。

 

第36条【選手登録規定の遵守】

偽名やなりすまし、重複登録、未登録者の参加等本大会の登録規定に違反する不当な登録が大会当日に発覚した場合には、その時点で当該選手の本年度登録は無効となり、その選手の本年度全ての大会への参加及びそれまで進行してきた所属クラブの実績は、違反の範囲内にて認められないものとなる。これにより、クラブの人数が6人制は6人に、9人制は9人に満たない事態に陥った場合にはクラブ全体が試合続行不能となり、試合中断の措置となる。変更の期限を過ぎた手続きも同様の扱いとし、登録選手の参加は認められないものとする。

 

第3章 審判規程

 

第37条【審判員(主審・副審)】

FLV事務局は全試合の主審についてJVA公認審判資格を有する審判員を配置するよう努めるものとする。副審は原則として参加クラブが行うものとし、チャンピオンズDivでは極力副審も公式資格を有する審判員を配置するものとする。

 

第38条【審判補助員(線審ほか)】

審判補助員は原則参加クラブで行うものとし、線審4名、記録1名、点示1~2名を常に参加クラブで分担して選出するものとする。なお、主審への申し出の上、セット間における交代に限って補助員の交代を認めるものとする。

 

第39条【会場審判長の選出】

FLV事務局は大会当日の公式審判員の中より、会場審判長を選出する。

 

第40条【会場審判長】

会場審判長は試合当日の審判責任者として、審判員確保、ローテーション管理及び重要なジャッジメントの決裁を担う。

 

第4章 改正

 

第41条【改正】

本規約が大会の運営及び競技実施に支障が生じるとFLV事務局が判断した場合は、改正を行うものとし、改正に当たっては、FLV事務局の競技部門会議発議に基づく統括会議の決議により、これを行う。

平成22年11月14日 認証完了

平成23年10月18日 認証完了

平成23年11月29日 認証完了

平成24年11月13日 認証完了

平成25年11月7日 認証完了

平成27年10月17日 認証完了

平成28年10月12日 認証完了

平成29年10月21日 認証完了

平成30年11月16日 認証完了

令和元年10月31日 認証完了

令和4年10月18日 認証完了

令和5年3月22日 認証完了

令和5年11月3日 認証完了

 

第5章 雑則

 

第42条【FLV事務局の過失への対処】

登録手続き上あるいは競技会運営上にて、FLV事務局に明らかな過失が認められた場合には、FLV事務局は誠心誠意を以て対処するものとする。一方で、不可抗力等必ずしもFLV事務局の過失に限定されない複雑な状況時には、予め別途設置した第三者委員会に調査検証を委ね、その裁量を仰ぐ場合がある。

 

第43条【補則】

この規程に定めのない事項または疑義を生じた事項については、必要に応じ、FLV事務局及び第三者委員会において協議して定めるものとする。